“Ark:Survival Evolved” (以下 Ark)は2015年リリースのアクションサバイバルゲームです。名作のご多分に漏れず、発売当初は多くの人がプレイしていました。しかし発売から5年目に入った今年、日本で Ark をライブ配信しているストリーマーは1日平均:配信者数 3 [名], 合計配信時間 4 [時間], 合計視聴時間 5000-20,000 [分] ほどに留まっていました。
しかし、2020年1月19日(日)、 VTuber(バーチャル YouTuber, バーチャルライバーとも, 以下 VTuber で統一)であり「ホロライブ」に所属する「coco ch. 桐生ココ」がそのライブ配信に Ark を選択し、事の発端となりました。
来る 1月26日(日)、同じく「ホロライブ」の一員である VTuber 「pekora ch. 兎田ぺこら」が上記「coco ch. 桐生ココ」と一緒に Ark をプレイしライブ配信。この日以降も両者 Ark をプレイし続けており、合計視聴時間が大きく成長しています。これより堰を切ったようにホロライブの VTuber たちがそのライブ配信に Ark を選択するようになりました。
この次の日である 1月27日(月)には、「にじさんじ」所属の VTuber 「ラトナ・プティ -ratna petit -」が Ark をプレイしてライブ配信し、同様にその後も Ark をライブ配信し続けています。
2月22日(土)にはあらゆる VTuber が同時並行的に Ark ライブ配信を行い、たった一日の合計視聴時間で 41,782,960 [分] を生成しました。これは、国内の全映画館で人間が1日に滞在視聴している累計時間と同等の数値です。Ark の1タイトルのみでこのスケールを実現しています。
現状、例えば 3月2日(月)に Ark をライブ配信していたストリーマーは:配信者数 43 [名], 合計配信時間 100 [時間], 合計視聴時間 10,820,000 [分] ほどです。週末・平日に差はありますが、連日比較的高い数字で安定するようになりました。Ark はリリース後長い年月を経た後に VTuber の手によって映像コンテンツとして復活したゲームと言えるでしょう。これは珍しい現象です。
Ark に関して国内直近の50日間合計では、ライブ配信視聴時間上位28チャンネルが全て上記「ホロライブ」「にじさんじ」のいずれかに所属する VTuber であり、国内の当ゲーム合計視聴時間のうち 96.5% が VTuber によって生成されていました。
上記の現象から、VTuber の日本市場における強力さ、また「ゲームが流行る」ことに対するコミュニティの影響力の大きさを垣間見ることができます。そして「良いもの」に対する認知の広がりとして、広告やプレスリリースといった単方向メディアのみではなく、双方向メディアの重要性を感じられるでしょう。
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